かなりお久しぶりです!気づけば一年も終わりを迎えます。私は30代後半ですが、昔先輩が言っていた「30代なんて一年あっという間だよ!40代なんてもっと早いよ!」という言葉が身に染みるとともにいささか恐れています…。
私事ではありますが、僧侶になり10年目に突入しました。僧侶の中ではひよっこ坊主ではありますが、この10年で法要やご葬儀をお勤めしたり、様々な悩みを聞く中で私自身変わったことがあります。それは、感謝の心が育まれたことだと思います。
私は法要やご葬儀の最後、法話をする際に必ずと言っていいほど「感謝の想いを伝えましょう」と言います。それは故人や御先祖様への感謝は自分の幸せに結びつくと思っているからです。なんでも可視化できてしまう世の中で、見えない物や神仏への感謝を日常的にすることにより、私生活のなかで相対する物や、関係がある他人の背景や努力を考える練習になります。そして、感謝を習慣化することにより些細なことに幸せを感じるようになります。最初はただただ感謝を伝えるところからスタートし、この考えかたを念頭にしながら僧侶になり10年が経ちました。私自身変わったことは、まず腹を立てる回数が圧倒的に減りました。そして、人や仏様に感謝する回数が増え、自分がいかに恵まれているかを痛感するようになりました。そしてそして最近は「感謝」という言葉には二つの意味があるのでは?と考えるようになりました。まず1つは「感動」です。そして2つ目は「謝罪」です。「本当に有難いなぁ…」としみじみと思い、「本当にこんな自分の為に申し訳ないなぁ…」とつくづく感じる。これが僧侶10年目にして最近よく思うことです。
私は僧侶になり良かったと心から思っています。私自身の力なんて本当に少しで、周りの家族や友人や仕事仲間に支えられ今年も生きることができました。紆余曲折ありますが、私の人生は一言で言えば「ずっと幸せ」です。なので、是非皆様にも「感謝の心」を育んでいただきたいと思っています。実験台の私はひねくれ者なので10年掛かりましたが、この過疎ブログを読んでくださっている貴方はきっと優しい人でしょう…。貴方にも幸せが訪れるよう願っています。来年も頑張って生きましょう合掌