紫陽花の心

 今月の標語は正岡子規の言葉です。なんともお洒落な小説の一文に感じます。

 紫陽花は梅雨の代名詞のような花です。紫陽花の花の色は土壌の酸性度によって変化します。酸性の土壌では青や紫色に傾き、アルカリ性の土壌ではピンクや赤色になります。また成長の過程で色が変化し、最初は淡い色から始まり、成長するにつれて色が濃くなっていきます。まさに標語の言葉のように、紫陽花の色の変化と共に、人の心もまた日々変わりゆくものです。例えば「明日から絶対ダイエットしよう!」と心に決めたのに、次の日にあっさり忘れていた経験が恥ずかしながら私はあります…。このように昨日は嘘偽りなく思っていたのに、次の日には昨日の自分に嘘をついているのが今の煩悩まみれの私です…。世の中にあるすべて、人も心も物も諸行無常でどうしようもないこの娑婆世界で、ただ一つ変わらないものを説いているのが私が学ぶ仏教で御座います。もし変わらないものを知りたいのであればいつでも仏教は現在皆様のすぐ手の届くところにあります。Amazonでも書店でも私でも!気軽に仏教に触れていただければ幸いです。南無阿弥陀仏。