いですね…いつの間にか梅雨も終わり本格的な夏が始まりました。

7月の標語は松尾芭蕉の俳句の中では有名な俳句ですが、私は大好きな俳句でございます。セミの生態はとても情熱的で、簡潔に言ってしまえば私もセミのように生きなければ!と、夏が来る度に思っております。

 私たちが知っているセミは、木に止まり騒がしい程に鳴いているセミですが、実際は5年から7年もの間成虫になるまでは土の中にいます。そしてやっとの思いで地上に出て鳴き始めますが、鳴くということは鳥に食べられる可能性も上がるということです。それにも関わらずメスを呼ぶために声を上げ、そして1週間から1ヵ月で命が尽き死んでいきます。しかもメスと出会える確率は6割程とのことです。1週間から1ヵ月の間に天敵に恐れず人生を全うしようと一生懸命鳴き続けるセミには思わず拍手を贈りたくなります。ここでセミから学べることは、人間の私たちも、確証や終わりがわからずとも、恐れずに「今できること」をひたすらやり続けるということです。「今できること」は勿論人によって異なります。それが私にとっては念仏であったり、皆様にとっては恋愛や仕事、また大きく言ってしまえば一生懸命生きるというものかもしれません。セミも私たちも命は一回限りでございます。この一回限りの人生皆様と一緒に私も鳴き続けようと思います。南無阿弥陀仏。