『円』というと皆様は何を思い浮かべるでしょうか…?勿論大多数の大人の方は『お金』や『通貨』だとおもいます。私も大多数の大人の一人でございます。ですが、もしかしたら小学生の低学年の子供は『〇』を思い浮かべるかもしれません。本日はこの『〇』についてでございます。
仏教の禅宗では『円』を完全な悟りを意味します。なので、禅僧の掛軸には円だけ書かれた掛軸がおおく存在します。また、『円満』という言葉がありますがこれは仏教語が由来で、仏の功徳が満ちていることを表しますが、現在では人間関係の調和がとれていることを指します。この二つの意味はとても私たちに大切なことだと思います。例えば10人で手を繋ぎ、輪を作ろうとします。その時一人でも「前ならえ」の形で手を出していては輪にはなりません。10人全員が少し肘を曲げ、両隣の人に合わせることでやっと綺麗な輪が完成します。これと同じように人間関係を円満にするには、自分が輪になくてはならない存在であると認識し、そして自らが身近な人との調和を取ることが大切だと思います。
皆様は綺麗な円を描けるような人間関係を現在築いているでしょうか。もし綺麗な円が描けていないのであれば、どこかで角が立っているかもしれません。