2月の標語節分に合わせて決めさせていただきました。近年は鬼滅の刃が大流行しましたが、その中で主人公の男の子が最後には鬼にも優しく接する姿が私はとても好きです。鬼というと、どうしても外にいると思いがちですが、鬼は心の中に存在します。つい先日放送された鬼滅の刃で、主人公が『立場が違えば僕も鬼になっていただろう』と言っており、環境が違えば誰しもが鬼にになることがわかるこれもまた好きなシーンでございました。言うなれば「鬼の種」のようなものは死ぬまで自分の中に有るものだと思います。これがもし、鬼と自分は全くかけ離れているものと考えていると、鬼になった時でも自分は鬼ではないと主張し、どんどん悪い方向へ進んでしまうかもしれません。浄土真宗の祖師である親鸞聖人は「凡夫というは、無明(むみょう)煩悩われらがみにみちて、欲もおおく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおおく、ひまなくして臨終の一念にいたるまで、とどまらず、きえず、たえず」と残されています。私たちの心には常に強い煩悩があると常日頃認識し、抑える努力をすることで、命尽きるまで鬼になるこなく人間でいられるのかもしれません。
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