3月17日から23日は春のお彼岸でございます。
お彼岸の期間は、1年に2回あります。季節は「春」と「秋」です。春にやってくる「春彼岸」は、3月の「春分」を「中日(ちゅうにち)」とし、その日の前後3日間(合計7日間)が該当期間となります。一方で秋の「秋彼岸」は、9月の「秋分」を「中日」とし、同じく前後3日間(合計7日間)が該当期間です。
「彼岸」という言葉は、「paramita(波羅蜜多、パーラミター)」という言葉を漢訳した「到彼岸」を略したものといわれています。「paramita(波羅蜜多、パーラミター)」は、インドで使われている言語のひとつであるサンスクリット語で、仏教用語の「パーラム(彼岸)」「イタ(至る)」の2つが合わさったものです。
お彼岸がなぜ春分・秋分の日を中心に行われるのかというと、「真東から太陽がのぼり、真西へ沈んでいく日であるため」です。「彼岸」には、「悟りの境地(極楽浄土)を目指す修行」といった意味があります。
そして、仏教において極楽浄土があるとされているのは「西の彼方」です。太陽が真東からのぼって真西へ沈む春分・秋分の日は「この世と極楽浄土が通じやすい日」と考えられるようになりました。そのため、春分・秋分の日を中心にお彼岸が行われます。