服の日

本日二月九日は「服の日」だそうです。2と9の語呂合わせで、「ファッションは幸せのコミュニケーション」のキャッチフレーズのもと、日本ファッション教育振興協会及び全日本服飾学校協会などが1991年に制定したそうです。

服といえば、私たち浄土真宗僧侶は有髪の僧侶がかなり多いことで有名?です。なので本山の僧侶もほとんどが有髪で、何を隠そう私も有髪です。そうなるとよくお勤め後、御遺族の方に「私服だとお坊さんってわかりませんねー!」と言っていただくことが沢山ございます。なぜ浄土真宗の僧侶が有髪なのかというと、浄土真宗の教理が、阿弥陀如来の慈悲のお力で「私たちは人間の煩悩を抱えたままのありのままの姿で成仏させていただく」という教理だからです。「いや…お坊さんっぽくないなぁ…」と受け取る方も勿論沢山いらっしゃいますが、実は私と致しましてはそれが喜ばしいことなんです。過去に、私が有髪でお坊さんらしくないからこそ、気軽に様々なご意見やご相談をいただけることが沢山ありました。宗祖親鸞聖人は「親鸞は弟子一人ももたずそうろう」という言葉を残されています。それは全ての人間が等しく阿弥陀仏の本願によって救われる身だからです。だからこそ私も胸を張らずに気軽に話しかけやすい印象をもっていただくことを常に心がけています。そうして仏教に興味をもっていただき、少しでも仏教や浄土真宗の教えによって安心していただく為に私は僧侶をしております。服の日の本日から「ファッションは幸せのコミュニケーション」のキャッチフレーズ胸に、皆様の生活に仏教を身近に感じていただけるよう日々精進していこうと思います。