「報恩謝徳」とは「恩を受けたことに感謝し、報いようとすること」という意味です。
私たち人間は日々の生活を過ごす中で、どうしても自分本位な考えになってしまいます。
それは「〇○をしてあげた」という思いだったり、「〇○の為に」という言葉を隠れ蓑に、様々な面で日常に現れます。
ですが本来私たち人間は決して一人では生きてはいけません。見回してみれば、周りに存在するもの全てが誰かによって作られたもので、食べるもの着るもの、そして命でさえ決して一人では成り立たないものなのです。それに気付くことができずにいつも自分本位で、自分がした行為に対しての見返りを求めると、そこに苦しみが生まれてしまいます。だからこそ「報恩謝徳」の心が必要になります。なぜなら自分が恩を受けたことに対してのお返しに見返りは望まないからです。いつも周りにある人や物に感謝する習慣をつければきっと心が楽になります。私たち浄土真宗の教理は、阿弥陀仏の本願によって往生が定まってるという教理です。人の一生が終わった時に、彷徨うことなくすぐに浄土に往生できるというのは有難いことです。私たちの「南無阿弥陀仏」の御念仏は、そんな阿弥陀仏への「報恩謝徳」の御念仏なのです。それを何回もお勤めで唱えるのが浄土真宗のお勤めです。皆様もまずは周りにある物や人に「ありがとう」と伝えてみてください。貰ってもプレゼントしてもWinWinになる言葉こそが「ありがとう」です。最後に、本日はこの記事を読んでいただき、ありがとうございました(^^)
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